売値と買値の差「スプレッド」

スプレッドとは、英語でspreadと書き意味としては「広さ」といったものです。

FXを含めて売買を行う金融商品では売値と買値が存在しこれが同じということはありません。
つまり売りたい側は少しでも高い値段で、買いたい側は少しでも低い値段ということになります。この差がスプレッドになります。

一方でFXでは純粋な買値と売値のほか、FX業者が取引の際の手数料を上乗せするためスプレッドの幅は広くなります。
特にマイナーな通貨ペアになるほどこの差は大きくなります。FXの業者の多くは取引に掛かる直接的な売買手数料は無料としてスプレッドによって手数料を得ています。

初心者がFX業者を選ぶ場合にはスプレッドの幅が狭いところを選ぶのがベターです。実質的な手数料ですから幅が狭いほど利益を得られやすくなります。米ドルと日本円の通貨ペアでは0.3銭前後が相場ですから新規で取引したさいには0.3銭のマイナスが出ることになります。

メジャー通貨では、0銭台で、多くのFX業者ではそれほど大きな違いはありませんが、マイナー通貨となると業者によってスプレッドの差が大きくなるため注意が必要です。

知っておくべき通貨ペア

気になるFX用語:固定

FX業者の広告で見られるのが原則固定スプレッドです。

為替相場が変動すればスプレッドも変動としています。
原則固定の意味は文字通りスプレッドの幅が固定されることです。
ただし、原則とあるように為替相場が激しく変動するような場合にはスプレッドも大きく変動します。特に低スプレッドにあるメジャー通貨ではこの傾向が顕著です。

ただ通常時は固定されたスプレッドで取引ができます。
メリットは売買する際に固定されたスプレッドですので手数料の計算がしやすいことで急激な変動もありません。

なお、変動スプレッドは常に変動するというもので時間帯に変動しやすいものです。日本ではあまり見られない方式で、常に変動するので手数料の計算がしにくいデメリットがあります。

また完全固定というのもありますが、日本のFX業者では存在しません
またスプレッドはキャンペーンによっても幅を狭くする場合があります。

メジャー通貨ではすでに限界に近いぐらいスプレッドの幅は狭くなっているのでそれほど魅力的なものではありませんが、マイナー通貨では通常は幅の広いスプレッドが設定されているので、キャンペーンなどで大幅な割引価格で取引を行うことができます。